海外在住で、海外から一時帰国するときの悩みの一つが日本での携帯電話利用をどうするかですよね?
日本だと短期で契約可能なプリペイドSIMカードはデータ通信専用のものしか見当たらず、SIMフリーのスマホにデータ専用SIMをいれてSkypeやLINEなど音声通話機能のあるアプリを使って日本国内での携帯代わりに使っている方は多いと思います。
また、050plusなどの電話番号付きIP電話の050アプリを利用して通話する方も多いかと思います。
ボクは電話からの着信を受けられるようにSkype番号を取得しており、携帯に短期利用のデータ専用SIMとSkypeアプリを入れて電話代わりに使っていました。(参考)世界のどこにいても同じ電話番号で電話を受ける方法
それでもぜんぜん不便ではないのですが、音声通話付きでしかも電話番号が付いている日本人の一時帰国者や訪日外国人向けのプリペイドsimカードを見つけ、商品内容について問い合わせしたのでシェアします。
個人的には音声通話のできるプリペイドSIMを使うメリットは、
- 電話をかけたときに発信者番号が通知されるので不審な電話だと思われない
- 電話番号がついているので電話を受けられる
などあまり多いとは思えませんが、上記の点が気になる方、一時帰国中にどうしても専用の電話番号が必要な方や通話用アプリの操作が面倒な方でSIMフリーのスマホをお持ちの方にはお勧めです。
音声通話可能なプリペイドSIM「Wi-Ho! Prepaid SIM Data & Voice」
Wi-Ho! Prepaid SIM Data & Voiceは(株)テレコムスクエアで発行しているデータ通信に加え電話番号も付いた音声通話可能なプリペイドSIMです。
空港で購入でき、長期の契約が不要なので一時帰国の際に海外でお使いのSIMフリーのスマホに挿せば簡単に携帯電話が利用できます。
それでは、そのメリットや注意点など紹介いたします。
一時帰国者にWi-Ho! Prepaid SIM Data & Voiceをお勧めする理由
電話番号付き!
090、070や020などで始まる電話番号がついているので通常の携帯電話として音声通話の発信・着信ができます。しかも通話料金はパッケージに含まれており、国内なら実質掛け放題のような使い勝手です。
データ通信も可能!
容量が 1GB(5,500円)と3GB(7,500円)の2タイプあり、それぞれデータ通信が可能です。
空港で購入できる!
成田空港や羽田空港などにあるカウンターで購入できるので、海外から日本に着いたらあまり時間をあけずに携帯が使えます。
購入場所の詳細はこちら。
簡単に購入できる!
日本人の一時帰国者が「Wi-Ho! Prepaid SIM Data & Voice」を申し込みの際にパスポートと免許証を提示するだけ。
クレジットカードでもご購入できるので事前にATMから日本円を引き出しておく必要はありません。
全国で幅広く利用が可能!
人口カバー率99%以上のソフトバンク系列のY-mobileのカバレッジエリアを利用しており、ほぼ全国で高速データ通信・4Gが利用できます。
使用後、SIMカードの返却が不要!
So-netなど一部のSIMなどでは使用後にSIMを郵送で返却しなければなりませんが、Wi-Ho!の場合は破棄してかまいません。
日本語でのテクニカルサポート!
トラブルがあれば日本語でのテクニカルサポートを受けられます。
Wi-Ho! Prepaid SIM Data & Voiceの注意点
有効期限が短く、追加チャージできない
有効期限は15日間と短期になっており、所定のデータ通信容量を超えるとリチャージで容量を購入することはできません。
商品は1GBか3GBのいずれかですが、動画視聴をいっぱいするなど余程のことがなければ、一般の人なら3GBもあれば通常の使用で15日程度なら十分に間に合うでしょう。
通話時間の制限や料金・海外への発信について
通話料金はパッケージに含まれているので、有効期間内なら日本国内の固定電話や携帯電話へは何回電話をしても通話料は発生しません。
実質日本国内なら掛け放題のようですが、通話1回あたり10分までの制限があるので、10分を超える場合はかけ直す必要があります。
また、海外への発信は出来ませんので必要なら別に対策が必要です。
テザリングはできない
テザリングには使用できないので、必要なら別途モバイルwifiなどのレンタルが必要です。
SMSは使えない
SMS(ショートメール)の利用はできないので、SMS認証などが必要なサイトやアプリをどうしても利用したい方は別途対策を考えなければなりません。
利用できるSIMはnanoタイプのみ
nanoタイプのSIMだけの取り扱いなので標準タイプやmicroタイプのSIMをご利用の方は注意が必要です。
最近のiPhoneなら問題ないですね。
それから、一部デュアルSIM対応の機種では動作しない場合あるようです。
iOSで利用する場合の初期設定
iPhoneなどのiOSで利用する場合は、最初のAPN設定のときに別途wifi環境が必要です。
その他の音声通話が可能なSIMカード
HanaCell(ハナセル)のジャパンSIMカード
プリペイドではないのですが、日本の電話番号が付いて年間の維持費が8ドルのHanaCellのジャパンSIMカードというものも見つけました。
年間の維持費8ドルの他に、日本に一時帰国した(データを使った)時だけ月額$59のデータ通信費がかかり、パケットし放題で月7GBまで高速データ通信が可能です。機種によりますがテザリングも可能です。
また、通話料金は着信は無料。発信は$0.85~ですがソフトバンク携帯への通話なら深夜1~21時の間は無料のようです。
さらに、SMSも利用でき受信は無料、発信は日本国内向けなら$0.12とのこと。
事前に申し込めば成田空港・羽田空港・関西国際空港・中部国際空港セントレアなどで受けとれ、さらにアメリカ国内への配送も無料で可能、その他の国へも送料10ドルで配送できるようです。
プリペイドではありませんが、年間の維持費が8ドルなら日本の格安SIMを契約して維持するよりも断然お得だし、使った月だけの利用料金です。
ボクも実際に使っていますが、これが一番使い勝手がよいです!
これぞ海外赴任者向けに理想のSIMカードだと思います!!
mobalのJapan Unlimited SIM
もう一つ、日本の電話番号が付いた音声通話可能なプリペイドSIMとしてmobalというところで出しているJapan Unlimited SIMというものもみつけました。
こちらは、購入費用3000円に加え、データ通信利用料として15日間だと4,000円、30日間だと6,000円がかかります。
また、日本国内や海外への通話やSMSも利用できますが、利用した分に応じてクレジットカードに課金されるような仕組みのようです。
1ヶ月6,000円分の追加チャージも可能です、Wi-Ho! Prepaid SIM Data & Voiceより使い勝手はよさそうですが、その分いろいろ高くつきそうです。
SoftBank Global RentalのVoice & Data SIM
こちらはSIMのレンタルサービスになりますが、SoftBank Global RentalのVoice & Data SIMという音声通話もSMSもデータ通信も可能なレンタルSIMも見つけました。
プリペイドではなくレンタルサービスとなり返却が必要ですが、レンタル料金が1日あたり110円のほか、国内通話1分110円・データ通信は1日最大で980円・国内へのSMS発信は1通15円と使っただけ加算されるようです。テザリングでの利用も可能です。
他にも空港での受取や返却以外では宅配料もかかります。
最短レンタル期間が3日ですが、1週間程度など短期間の利用ならこちらも選択肢にいれられそうですね。
>>SoftBank Global RentalのVoice & Data SIM
まとめ
今回はこれまであまり見かけなかった音声通話可能なプリペイドSIMを紹介いたしました。
まだまだ日本では満足できる音声通話可能なプリペイドSIMが少ないですね・・・。
音声通話ができてもデータ専用でもプリペイドSIMは制限が多いのでいっそのことモバイルwifiルーターのレンタルにする方が細かいことを気にしなくてよいかもしれません・・・。
訪日外国人の増加や2020年の東京オリンピックにむけて、これからも日本のプリペイドSIMの利便性が向上するとよいですね。