今回は英語を学習している小学生におすすめの英英辞典・英和辞典・国語辞典の辞書アプリとその使い方について紹介いたします。
9歳になる息子(日本だと小学3年生)は非英語圏で幼稚園のときからインターナショナルスクールに通っています。
海外在住の小学生は国語より英語が得意だったり、またその逆だったりすることも多いですが、うちの場合はあまりかたよらないようにそれぞれ同じレベルで底上げしようとしてきました。
まずは母国語の習得が大事だとよく言われますが、英語と日本語(国語)の二つの言語を同時に学ぶときは、時間がかかるかもしれませんが語彙も同時に増やした方が効率良く両方の言語を強化できるのではと考え、学校のESLの先生にも同意されたので今日まで実行して来ました。
そんな英語力と日本語力(国語力)のバランスを重視したバイリンガル教育の課程でたどり着いた辞書とその使い方です。
なにが問題か?
このまえ学校の英単語の宿題の内容をチェックすると、小学校低学年には難しい意味の単語を勉強していました。
調べてみると英検の準1級レベルの単語が多く出題されており、日本語でさえ子供にとっては難しい意味のはずなのに、9〜10歳くらいでこのレベルの単語を学んでいることに驚きました。
ためしに子どもに英検2級レベルの単語集から適当に問題を出してみたら、ほとんど意味を理解していました。
まえに一度、海外で現地校やインターナショナルスクールに通う駐在員の子どもたちの多くは小学校3〜4年生くらいでも英検2級程度なら対策なしで合格できる、と聞いたことはありましたがこの調子だと本当にその通りになりそうです。
またその一方で、国語は小学校2年生までは漢字は一つ一つ読み書きできればよかったのですが、3年になるとそれまで習った漢字の組合せでできる熟語の量も増えてきて、言葉の意味がわかっていないと読み書きできないことにも気がつきました。
息子は通信教育(Z会の中学受験コースを海外受講)を受けていますが、現時点ではそこで出てくる国語の問題よりもインターで習う英語の方が難しい意味の言葉が多いと感じます。
このように学習する英単語や国語の言葉や漢字の難易度は徐々に上がりますが、その時々で国語力や英語力に違いがでます。
そして、その小学生の英語力と国語力のバランスに丁度よい辞書にやっとめぐりあえました。
辞書選びのポイント
いままで子供の英語と国語の学習用に本やアプリでいくつか辞書を買いましたが何度も失敗して買いかえました。
失敗した点は・・・、
英英辞典での失敗
- インターの英語は低学年であっても子供向けの英英辞典では語彙的にもの足りなく、調べたい単語がしばしば辞書に載っていなかった。
- 英英辞典のレベルが何段階かあるが、どのレベルの辞書が最適なのかがわからない。
- 辞書で調べても単語の正確な発音がわからない。発音記号が載っていなかったり、載っていても子供にはそれが読めない。
英和辞典での失敗
- 英英辞典と同じく、インターナショナルスクールの英語は低学年でも子供向けの英和辞典では語彙数がもの足りなく、調べたい単語が辞書に載っていない。
- 日本の中学生向けの英和辞典を買ったら漢字にフリガナがないので説明文を読むことが困難。
- 読めたとしても日本語の語彙不足でよく理解できない。
国語辞典での失敗
- 子ども用でないと読み仮名がついてなくて読めない漢字が多い。
- 日本語の語彙不足で意味がわからない。
- 例文が難しい。
などです。
英単語はアルファベットだけで構成されるので子ども自身で英英辞典を引くことはそれほど難しくありません。
しかし、説明文の中に知らない単語がいっぱいあると読んでいても正確な意味がわかりません。
一方で日本語(国語)は漢字が読めなくては多くの辞書や本が読めません。
しかも漢字は音読み訓読みや熟語などいろいろな使い方があり、辞書を引こうと思っても目的の言葉にたどり着くのに苦労します。
そして、せっかく目的の言葉にたどり着いたとしても説明文や例文がむずかしいと理解できないません。
結局、国語力の問題でわからない英単語を英和辞典やその日本語訳を国語辞典で調べてもそれがどういう意味かを日本語で理解することは難しい、ということになります。
そこで、子どもの英語力と国語力にそれぞれ対応した辞書が必要ということになります。
そしてそれが紙の辞書ではなくiPadの辞書アプリを使いこなせると検索時間がずいぶん短縮できます。
また、辞書アプリだとその場で英単語や例文の音声も再生できるので更に有益です。
そのような試行錯誤の末にやっとたどり着いたのが以下に紹介する辞書アプリです。
いずれもそこそこのお値段ですが、一度買えば長く愛用できるものです。
おすすめの辞書アプリ
英英辞典のおすすめ「オックスフォード現代英英辞典」
- 大人向けなので掲載単語数が豊富。
- それまで調べた中で載っていない単語はなかった。
- それぞれの単語と例文に音声がついている。
- しかも、アメリカ式とイギリス式の発音がそれぞれついている。
英和辞典のおすすめ「ロングマン英和辞典」
- 大人向けなので掲載単語数が豊富。
- 日本語で検索すれば和英逆引きもできる。
国語辞典のおすすめ「例解小学国語辞典」
- もともと小学生むけのベストセラー国語辞典のアプリ版。
- 漢字には読み仮名がふってあり、説明文もわかりやすい。
- 当たり前だが、国語の勉強でも大活躍!
- 小学生用ではあるが、語彙も豊富で調べた言葉では載っていないことはなかった。
辞書アプリ(英英辞典・英和辞典・国語辞典)の組合せとその使い方
上記で紹介した3つの辞書アプリを利用し、英単語を調べる時に同時に日本語の意味も調べる方法、またその逆で日本語の言葉に対応した英単語を調べる方法を紹介します。
英語から日本語の意味を調べる方法
①まずは英英辞典アプリ「オックスフォード現代英英辞典」で調べる
単語のつづりで検索し、みつけたら音声機能でその単語の発音を聞く。
②英和辞典アプリ「ロングマン英和辞典」に音声入力で単語を入力
先ほど英英辞典アプリで聞いた通りに、英和辞典アプリに音声入力で単語を入力し、日本語での意味を調べる。発声がよければほぼ一発で検索できます。
この段階で意味がわかればよいですが、たいていの場合、ここで漢字が読めないので、代表的な意味と思われる日本語訳の部分をコピーしておきます。
③国語辞典アプリ「例解小学国語辞典」にペーストして入力
先ほど「ロングマン英和辞典」でコピーした日本語訳の単語を「例解小学国語辞典」の検索欄にペーストして検索します。
漢字も読み仮名がついているので、ここで初めて日本語での意味がわかるというわけです!
日本語から英語の意味を調べる方法
和英で逆引きできる「ロングマン英和辞典」で日本語で検索すれば英単語はすぐに見つかります。
まとめ
辞書を引く際に気をつけていることとしては、辞書を引く習慣は大事だとは思いますが、小学生低学年だと英語も日本語もわからない言葉が多く、両方勉強していると一つの言語を勉強するのに比べて単純に辞書を引く回数は2倍になります。
さらに紙の辞書だと引くのに時間がかかり、また厚さや重さがそれなりにあるので低学年だとあつかいにくかったりします。
それが、辞書アプリだと軽いしあっという間に検索できるから便利です。
また、英語と国語を両方勉強するにあたり、ある程度の語彙力がつくまでは勉強を横で一緒に見てやろうと覚悟を決めました。
そして、わからない言葉が出て来たらとにかく意味をすぐに教えるようにし、どうしてもうまく説明出来ないときや子供が理解できないときだけ辞書を引かせるようにしました。
さらに辞書を読むときは大きな声で音読させ、特に日本語のイントネーションがおかしければその場で言い直させ続けました。
そうやって一年ほど親子で頑張りましたが、その間に英語も日本語もずいぶん語彙力も上がってきて、いまでは調べる言葉の量も徐々に少なくなっています。